千鳥は、大悟とノブによるお笑いコンビで、独特な方言とセンスあふれる漫才・コント、そして抜群の企画対応力で、現在バラエティ界のトップランナーとして活躍しています。
千鳥の歴史
コンビ結成とインディーズ時代(1997年〜2000年)
大悟(山本大悟)とノブ(早川信行)は、ともに岡山県立笠岡商業高等学校の同級生として出会いました。
1997年、高校卒業後にコンビを結成し、本格的に活動を開始します。コンビ名は、二人が通っていた高校の近くにいた千鳥に由来しています。
当初は大阪のインディーズライブで活動していましたが、2000年に吉本興業のオーディションに合格し、NSC(吉本総合芸能学院)には通わず、吉本興業の所属となりました。
大阪時代と漫才での評価(2001年〜2011年)
大阪の吉本興業(baseよしもと)で活動を始めます。彼らの最大の特徴である岡山弁(特にノブの激しいツッコミ)を用いた、シュールかつ力強い漫才で頭角を現します。
2003年より、漫才の頂点を決める大会「M-1グランプリ」の決勝戦に連続出場し(2003年から2005年)、実力派漫才コンビとしてその名を全国に広めました。
この頃、関西ローカル番組を中心に人気を博し、関西では安定した人気を獲得しました。しかし、東京でのブレイクには至らず、長く「関西では人気があるが全国区ではない」という状況が続きました。
東京進出と低迷期(2011年〜2015年)
2011年に活動拠点を東京へ移しますが、当初は東京の番組で彼らの個性がなかなか受け入れられず、仕事が激減し、低迷期を迎えます。ノブはこの時期を「東京に来てから売れるまでが一番辛かった」と語っています。
この低迷期に、低予算で体を張る企画やロケ番組に出演する機会が増え、漫才師としての実力に加え、ロケやアドリブでの対応力が磨かれました。
全国区での大ブレイク(2016年〜現在)
2016年に始まったテレビ朝日系のロケ番組**『相席食堂』(当初は関西ローカルの特番)や、フジテレビ系『いろはに千鳥』(関東ローカル)などの番組で、彼らの自然体かつ予測不能な言動、そしてノブの「クセがすごい!」**に代表される秀逸なツッコミが全国的に注目を集め始めます。
2010年代後半には、複数の冠番組を持ち、ロケ、コント、フリートークの全てで実力を発揮し、名実ともにバラエティ番組に欠かせない存在となりました。
現在も、独特な世界観を持つ大悟のボケと、的確かつユーモラスなノブのツッコミが融合したスタイルで、多くのレギュラー番組を持ち、お笑い界を牽引しています。