Day: September 10, 2024

心理的瑕疵とは
心理的瑕疵とは、不動産には直接的な問題がないにもかかわらず、住む人に不快感や抵抗感を引き起こす可能性がある欠陥のことを指します。
たとえば、過去に自殺や殺人、事故死、孤独死、火災などがあった物件であれば、心理的瑕疵が存在すると判断されることがあります。
売主は、買主に対してその物件に心理的瑕疵があることを正確に説明する責任があります。
もし売主が心理的瑕疵が存在するにもかかわらず、説明を怠った場合、買主は契約の適合性に問題があると主張することができ、その結果、売買契約を破棄したり、損害賠償を求めることもできます。
言い換えると、売主と買主の間でのトラブルや法的な問題が生じる可能性があるということです。
参考ページ：心理的瑕疵物件｜どんな種類のものが心理的瑕疵になるの？解説！
不動産の瑕疵(契約不適合)には3種類ある
不動産の瑕疵には、心理的な問題だけでなく、物理的瑕疵、法律的瑕疵、環境的瑕疵という3つの種類があります。
これらの瑕疵について、詳しく説明いたします。
物理的瑕疵(契約不適合)
物理的瑕疵とは、土地や建物に存在する欠陥や損傷のことを指します。
例えば、建物では雨漏りやシロアリ被害、木材の腐食、水道管や排水管の損傷、壁のひび割れ、建物の傾きなどが物理的瑕疵にあたります。
土地の場合、産業廃棄物の埋まっていたり、土壌汚染や地盤の問題も物理的瑕疵となります。
物理的瑕疵は、目視で容易に発見できる場合もあり、リフォームや建て替えなどで対処できることもあります。
そのため、他の種類の瑕疵に比べて比較的解決しやすいと言えます。
法律的瑕疵
法律的瑕疵とは、土地や建物の使用に制限がある状況を指します。
たとえば、土地の所有権に問題がある場合や、建物の利用に関する法的な規制がある場合、法的瑕疵が存在すると言えます。
これには、建築法や都市計画法、地方自治体の規制などが関与することがあります。
買主は、法的な問題があることを事前に知っておく必要があり、売主はこれらの制限や規制について買主に正確に説明する責任があります。
法律的瑕疵は、解決が難しい場合もあり、売主と買主の間での法的なトラブルを招く可能性があります。
環境的瑕疵
環境的瑕疵は、土地や建物周辺の環境に問題があることを指します。
たとえば、周辺に騒音や臭い、公害がある場合、近隣の施設や交通事情に不便な点がある場合などが環境的瑕疵となります。
環境的瑕疵は、住環境の快適さや生活の質に直接影響を与えるため、買主にとって重要なポイントとなります。
売主は、こうした環境的瑕疵についても正確に説明する責任を負います。
環境的瑕疵は解決が難しい場合もあり、買主が不快な環境に同意するかどうかを慎重に考える必要があります。

名古屋市の一戸建ての売却価格の相場と売却に適したタイミングや注意点
名古屋市で一戸建ての家を建てたり、購入したりして、そこに住むと決めていても、会社の都合による転勤などで、その地を離れる必要が生じることがありますよね。
参考ページ：名古屋市の一戸建てはいくらで売却できる？相場や価格の要因など
思い入れのある家だからこそ、少しでも高く売却したいと思いますよね。
この記事では、名古屋市での一戸建ての売却価格の相場や、売却に適したタイミングや注意点などについて、ご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
まずは、名古屋市における一戸建ての家がどれくらいの価格で売買されているのか、相場を見ていきましょう。
売却価格の平均価格は、2021年は1平方メートルあたり35.34万円、2022年は1平方メートルあたり39.91万円となっています。
相場としては、上昇傾向にありますので、売却を検討している方にとっては喜ばしい状況と言えます。
2013年から2022年までの10年間のデータを見ると、波はあるものの名古屋市では、1平方メートルあたりの価格が約13万円程度上昇しています。
愛知県全体の平均では約5万円程度しか上昇していないため、名古屋市は愛知県の中でも非常に需要のあるエリアと言えるでしょう。
さて、名古屋市には16の区がありますが、一戸建ての売却価格の相場はそれぞれのエリアで異なります。
2022年のデータによると、一番高額で売買されているのは「中区」で、1平方メートルあたりの価格は85万円です。
二番目に高い「東区」は56万円となっており、これほど需要が高く価値があることがわかります。
中区は、愛知県庁や名古屋市役所などがあるため、名古屋市の中心となる街ですので、高額となっていると考えられます。
また、地下鉄東山線・名城線・鶴舞線・桜通線が走っているため、アクセスの面でも非常に優れた街です。
一方で、最も安価で売買されているのは「港区」で、1平方メートルあたりの価格は20万円となっています。
名古屋市南部の地元区域で、津波など自然災害に注意が必要な地域であると同時に、外国人の方も多く暮らしている地域ですが、注目されていない場所です。